ドバイ(UAE)という都市から思い浮かぶキーワードは、「世界のビジネス・トレンドの体現」、「奇抜なデザインの超高層ビル」、「オイル・リッチ」、そして「コスモポリタン」。
東京の面積の1.5倍に満たないドバイには、毎年1,500万人以上もの旅行者が訪れます。とはいえ多くの場合、ドバイへの出張や乗り継ぎで立ち寄るケースがほとんど。かく言う私も、過去にドバイに2度訪れたものの、2度ともドバイ市内で過ごしたのはたったの1日。実は、1日でもドバイを十分楽しむことができます。このポストでは、1日でドバイの見所を回るおすすめプランを紹介します。
おすすめルート:ジュメイラ・モスク(1時間)、アル・バスタキヤ歴史地区+ドバイ博物館+アル・ファヒディ要塞(2時間強)、ドバイ・クリークからデイラ地区(1時間強)、ドバイ・モールとブルジュ・ハリファ展望台(2時間強)
旅のキーワード:旧市街、歴史地区、スーク(マーケット)、ショッピング、夜景
ジュメイラ・モスクで1日をスタート
1日の始めに訪れるのは、ジュメイラ・モスク。このモスクはドバイを象徴する建物の一つで、Fatimid styleといって今日のエジプトでよく見られるスタイルの影響を受けています。彫刻の凹凸で幾何学模様を表現し、外観が厳密な左右対称なことが特徴。
このモスクは、ムスリム教徒以外のビジターを受け入れる数少ないモスクで、彼らのポリシーは “Open doors. Open minds” 。毎日10時から始まるツアーに参加すると、イスラム教やエミレーツ文化やそのライフスタイルまで、分かりやすく紹介してくれます。私たちが訪れた日は、50人近い参加者のうちほとんどがヨーロッパ人でした。和気あいあいとした雰囲気で、期待以上に学びが多い楽しいツアーでした。
バスタキヤ歴史地区を散策しながら、エミレーツな雰囲気満点のカフェめぐり
次の目的地は、バスタキヤ歴史地区。もともと小さな漁村だったこの土地に、19世紀の後半にペルシャ商人がやって来て貿易の拠点としたことから、発展の歴史が始まったそうです。昔ながらの街並みが再現されていて、フォトジェニックな路地が続きます。
小さいエリアなので、気の向くままに散策しても迷うことはありません。街のあちこちにある大きな煙突のような形をしたものは、その昔にエアコンの役割をしていたそうです。タワーから突き出た棒に濡らした布をかけると、その周りの空気が冷やされて、その冷えた空気がタワーから家の中に入っていく仕掛けなのだそうです。
旧市街の雰囲気満点のカフェでひと休み
この歴史地区の建物の多くは、今はギャラリーやカフェとして使われています。
私たちが散策中に立ち寄ったのは、コーヒー博物館。かわいい看板に吸い寄せられて、小さな窓からお店を覗くと、コーヒー好きの興味を引くグッズがたくさん。1階はミルやポットなどのコーヒー・グッズのビンテージが展示されていて、2階には小さなカフェがあります。そこでお勧めされたのはコーヒー発祥の地のエチオピアの豆。美味しいコーヒーでした。
バスタキヤ歴史地区を出たら、アル・ファヒディ要塞とドバイ博物館に立ち寄ってから、アラブ・ボートの船着き場へと向かいます。
アラブ・ボート(ダウ船)で、デイラ・オールド・スークへ
ドバイでノスタルジックな気分になれるもう一つの場所は、ドバイ・クリーク。このゆったりと流れる川を渡るのには、アラブ・ボートと呼ばれる船を使います。船は5-10分ごとに出ていて、ドバイ・オールド・スークの船着場から、対岸のデアル・サブハ船着場までは数分。船の上から、歴史地区の建物を眺めているとあっという間に到着です。
スーク(市場)散策
デイラ地区に到着したら、スークの散策を再開です。スークのお兄ちゃんたちが、がんがん声をかけてくるので会話も楽しんで!スパイス・スークでは、夫がバイアグラを勧められていました笑。下の写真の、下の左から2つ目の石みたいなのがバイアグラなんだそうです。
デイラ地区では、エリアごとに衣服、靴、スパイス、宝飾品を扱っています。ゴールド・スークでは、キラキラなウインドーが続きます。観光客の多くは明らかにウィンドー・ショッピング。日本人の私たちにはデザインが奇抜に見えますが、買う人もいるんでしょうね。(現地オフィスの同僚は、ここのジュエリーは “high quality” だと言っていました。)
ショッピング天国のドバイモールと、世界一”高い”夜景
1日の最後は、ドバイ・モールと超高層バージュ・ハリファ。ドバイ・モールは、超が3つつくくらいの巨大なモールで、1,200を超えるテナントが入っていると言われています。ショップだけでなくて、レストラン、水族館、キッザニアやスケートリンクまであります。
このエリアのもう一つのハイライトは、隣にある世界で一番高いビル、バージュ・ハリファ。地上828m、206階建てです。
このビルには、アット・ザ・トップという世界一高い展望台(124階)があります。チケットのお値段は相当高く、上る価値があるかどうかは賛否あるかと思います。夫は“上る”派、私は“下から見ただけで十分”派でしたが、結局2人で上ることに。
チケットを購入してから124階に到着するまでに1時間強かかりました。私たちはちょうど日の入りに間に合って、その後しばらくして夜景がきれいになるまで124階にいました。(この日の夕陽はそれほどきれいではなかった。)この展望台の素晴らしいところは、オープンエアの展望台があることです。ガラス越しではない景色がきれいでした。
夜景を楽しんだ後は、市内で美味しいディナーで楽しんでください。