Shisen Hanten by Chen Kentaro は、シンガポールで唯一ミシュラン2つ星を複数回受賞している中華料理レストラン。オーナーは、日本では『料理の鉄人』で知られる陳建一を父にもつ陳健太郎。
2011年にシンガポールに来てからこのレストランにしばらく行かなかったのは、シンガポールにいながら、わざわざ日本で人気の中華料理レストランに行かなくてもいいって思っていたから。でも、たまたまこのお店でランチをすることがあって、それからここの担々麺の虜になりました。シンガポールで担々麺を食べるなら「Shisen Hanten by Chen Kentaro」がおススメです。
汁なし担々麺も、汁あり担々麺も両方美味しい!
このお店には汁なし担々麺と汁あり担々麺があって、どちらも甲乙つけがたいほどおすすめです。メニューには「Chen’s Original Spicy Noodle Soup」、「Chen’s Original Spicy Dry Noodles」とあります。
汁あり担々麺は、胡麻の味と香りをしーっかり味わえる一皿です。私は普段ラーメンのスープに口をつけることはないのですが、このスープは例外。うっかりすると全部のんでしまいそうなくらい美味しいスープです。
汁なし担々麺は、麺にも肉味噌にも胡麻の味と香りが凝縮されている一皿です。シンガポールの中華麺は、麺硬めのラーメンが好きな日本人にはちょっとゆるく感じることがありますが、この麺はしっかり締まっていて、それにちょい辛の胡麻ソースがしっかり絡んでいます。
外れがないメイン料理。でも、お腹に担々麺のスペースを残せるように選ぶのが大事。
私たちはここに行くと、前菜一皿とメイン一皿をオーダーして、最後にごはん系の一皿(=担々麺)をオーダーします。でも、できれば、このお店では前菜と担々麺を先にいただいて、それでもお腹に余裕があったらメイン料理をお願いするというのがおススメです。
辛い料理が好きなら、麻婆豆腐がおススメ。四川料理らしくしっかりスパイスがきいていて、特に山椒の香りが素晴らしいです。辛い料理が好きな夫は大好き。辛い料理が得意じゃない私は、ご飯と一緒に少しずついただきます。
揚げた海老のチリソースもおススメです。ぷりっぷりに揚げた海老を、シンガポール料理のチリクラブのソースで和えた一皿です。チリソースは辛すぎないので、麻婆豆腐が辛すぎて無理!って人でもきっと楽しめます。一緒に添えられた揚げパンを、チリソースでディップするのが最高です。
ミシュラン二つ星の中華料理レストランとだけあって、スタンダードな中華料理はどれも外れなしです。メイン料理のメニューはよく変わるのですが、「季節の野菜とXX肉炒め」といった料理は間違いなく美味しいです。野菜はしゃきっと、肉はやわらかく仕上がっています。
最後にこのレストランの接客について。フロアのスタッフの方たちはとても丁寧で気遣いが素晴らしい。シンガポールのレストランでは、食べたそばからお皿が下げられて急かされていいるように感じることがあるのですが、このお店でそんな風に感じたことは一度もありません。
料理もお店の居心地もおススメのお店です。
Shisen Hanten by Chen Kentaro: Level 35, Mandarin Orchard Singapore, 333 Orchard Road, Singapore 238867
Getting there: MRTサマセット駅から徒歩5分、またはMRTオーチャード駅から徒歩7-10分。