マレーシア・サバ州にあるマレーシアの最高峰、キナバル山。標高は4,095m。世界遺産・キナバル自然公園の一部で、自然保護のために1日に入山できるのは130人強。多くの登山客は、2日間かけて登ります。1日目の午前中に標高1,866m地点から登り始め、標高3,300m地点の山小屋で仮眠をとってから、2日目の夜明け前に頂上アタックをするという旅程です。
登山1日目
私たちにはきついハイキングでした。1日目の9時過ぎに登り始めて、標高3,000m手前くらいから薄い空気でペースがガクンと落ち、夕方に山小屋に着いた頃は後ろのグループに入っていたと思います。仮眠後の頂上アタックはなんとか登り切ったものの、下山時には足ががくがくでした。山小屋にたどり着けない人もいたようですし、山小屋にたどり着いてもその後の頂上をあきらめた人もけっこういました。
1日目の登り始めは緑が濃いジャングルが続き、昼を過ぎると山道は霧で覆われます。涼しいジャングルの中のハイキング。傾斜がある道が続きます。3,000mに近づくと、植生する木の種類ががらっと変わります。
霧の中をずっと進んでいる時、強い風が吹いて、一瞬見えた岩肌。
1日目のハイクは標高3,300m付近の山小屋で終了。山小屋はいくつかに分かれていて、食堂は共同。夕食をとって、仮眠します。
山小屋から見た雲海。
登山2日目、頂上へ
5時間ほど仮眠をとって軽食を口にした後、山頂アタックです。山小屋に泊まっていた皆が一斉に頂上を目指して歩きだします。標高3,000m以上で真夜中、空気は薄く、寒いですが、空が澄んでいて、天の川が右の端から左の端まで見えて、本当に美しい夜空でした。足元が暗い中を、ひたすら登り続けます。ロープをつかう岩壁もいくつかありました。夜明けと同時に山頂に到着!感動!!
陽が昇ると、一気に岩肌が赤色に染まります。雲海もほのかに紅色に染まります。
頂上で感動をしばらく味わった後に、下山開始。上述の通り、私には地獄の下山でした。最後の方は、足が地面につく度にひざの骨が悲鳴をあげるのが聞こえました。次の日の筋肉痛は酷かったです。でも、熱さも喉元を過ぎればとは言うもので、この記事を書いている今はキナバル山に登ってよかったと思ってます。
アクセス:コタキナバル市内から国立公園までは車で2時間。一部のツアーには、1日目の朝の市内のホテルから国立公園までの移動が含まれます。(私たちはそれを利用。)
かかる時間:1泊2日
旅のキーワード:ハイキング(中級)