「ラオス旅行中に、首都のビエンチャンに行くべきか?」「行くとしたら何日必要か?」というのは、きっと、ラオス旅行を考えている人が迷うポイントと想像します。ガイドブックを見れば、ルアンパバーンと比べて圧倒的に観光的な要素が少なそうだし、行かなくても見逃すモノはないはず!と思ってみたものの、やっぱり行っておこうかなー、行くとしたら何日必要かなー、なるべく短くしたいなー、とぐるぐる考えるはず。
実際にビエンチャンを旅行して、私の上の質問への答えは、「行ってもいいし、行かなくてもいい。ラオスでお寺をメインに回りたいなら、たぶん行かなくてもいい。」そして、行くなら「1日か1日半で十分」、です。私は、1回目のラオス旅行ではビエンチャンには行かないと決めて、それはそれで大満足な旅でした。2回目のラオス旅行で、ビエンチャンで1日半を過ごして、行って良かったなと思いました。
ビエンチャンはインドシナ半島の他の観光地と似ています。いくつかのお寺に行って、美味しいローカル料理を食べて、スパでリラックスして、夕食後はナイト・マーケットでぶらぶら。
この記事では、ビエンチャンの見どころを1日で回る「ビエンチャン1日観光おすすめコース」を紹介します。
午前中に、郊外の見どころを見て回る
ビエンチャンの郊外には、3つの見どころがあります。夏でなくても暑いインドシナ半島。気温が上がり切ってしまう前の午前中に、3つの見どころすべてを回るのがおすすめです。
まずは、ビエンチャンから車で50-60分の所にあるブッダ・パーク。その後に、ラオスを代表する黄金の仏塔、タート・ルアンと、アヌサーワリー・パトゥーサイ(凱旋門)。この3か所を回るとだいたい3-4時間かかります。ちょっと贅沢ですが、プライベート・カーをハイヤーして、えいっと回り切ってしまいましょう。
ガイドブックによると、ブッダ・パークは仏教関連のたくさんの像が “ランダム” に展示してある庭園。さすがに、ガイドブックには“ランダム”とは書いていないです。が、控えめに言って、この庭園に並ぶ像の数々には厳粛さを感じませんでした。と言いながら、見たこともないようなスタイルや表情やデザインの像を、あーだこーだ言いながら見て回って、この庭園で45分間過ごしました。
次の行先は、タート・ルアン(Pha That Luang)。ビエンチャンに行きたかった一番の理由が、ラオスを代表するこの金色の仏塔でした。この仏塔の起源は3世紀にまで遡り、仏陀の遺骨の一部が納められていると言われています。
境内を囲う四方の廊下に並べられている仏像の表情には、タイやカンボジアとは違う、ラオスの人たちの特徴が表れています。表情や姿勢が違う仏像を見て回ると、あっという間に時間が経って、心が落ち着いた気がしました。
午前中の最後の目的地は、アヌサーワリー・パトゥーサイ(凱旋門)。パリのエトワール凱旋門を参考にデザインされたといわれています。内装と外装には、仏教美術やヒンズー教美術に影響を受けた伝統的なラオスのモチーフが施されていて、見ごたえがあります。
ランチ - ラオスのローカル料理をフルコースで
アヌサーワリー・パトゥーサイ(凱旋門)から、ビエンチャン市内までは車ですぐ。市内に戻ったら、ランチです。
すでに好きなラオス料理があるなら、その料理で有名なお店へ。もしまだなら、本格ラオス料理のフルコースがあるレストランに行くのがおすすめです。きっとお気に入りのラオス料理に出会えます!
ビエンチャンは首都なだけに、本格的で美味しいラオス料理をだすレストランがいくつかあります。私たちは Kua Laoに行きました。
フルコースのハイライトは、ラオスのもち米、ラープ、揚げ春巻き、ラオス風ソーセージ。私たちの好きなラオス料理はもち米とラープで、このお店のも美味しかったです。それから、Jaew Bongというラオスのチリ・ペースト。タイの甘くて辛いあのチリソースを、食材の触感が残るペースト状にした感じ。スパイスの香りがよくて、ご飯や野菜と合わせると最高でした。
食後は、散策がてら、市内の有名な2つのお寺へ
ランチの後は、散策がてら市内の有名な2つのお寺、ワット・シーサケット(Wat Si Saket)と、ワット・ホーパケオ(Wat Ho Phra Keo)へ。
ワット・シーサケット(Wat Si Saket)は、カーブを描く5層の屋根が美しい、ビエンチャン最古の寺院と言われています。特に良かったのは、1万体の仏像が並ぶ寺院の四方を囲む回廊。どの仏像も表情や物腰がとても柔らかくて、優しくて穏やかなラオスの人たちを思い起こさせるようでした。
ワット・ホーパケオ(Wat Ho Phra Keo)は、ワット・シーサケットの向かいに建つ寺院で、今は博物館になっています。博物館というには小さい建物ですが、集められた展示品のクオリティはとても良いと思いました。
夕方までリラックス時間。お寺をめぐって、ラオス・コーヒーをすすって、スパでのんびり、そしてお土産さがし。
ガイドブックに載っているハイライトを回ったところで、ここからはリラックス時間。興味があること&好きなことをして過ごすのがおすすめです。ひとつは、街の散策。ビエンチャンの街には、祈りのサインがたくさんあります。小さいお寺、小さい仏像や樹へのお供えもの。
タートダム(Black Stupa、That Dam)は、そんな祈りのサインの一つ。雑草に覆われた塔を遠くから見ると、もう過去のモノなのかなと思いきや、近くに行くとお花のお供え物があって、その日の朝に何人もの人がお祈りに来たことが分かります。
それから、ビエンチャンの街歩き中に試してもらいたいのが、ラオス・コーヒー。フランスの元植民地とだけあって、街のあちこちにコーヒー・ショップがあります。直感で良さそうなカフェがあったら、ぜひ立ち寄ってください。
私たちも、1日半のビエンチャン滞在中に、いくつかのカフェでお茶をしました。特に美味しかったのは、リトル・ハウス(The Little House)。苦みが抑えられたフルボディのコーヒーが美味しくて、お土産に焙煎したコーヒー豆を2袋購入。お店のインテリアも素敵で、汗だくで街を散策した後には、なおさらソファに根っこが生えてしまいそうでした。
もし、ローカルなお土産を探したいのなら、ナンプーへ。地元でつくられたお土産を売っているおしゃれなお店が並んでいます。私が買ったのは、ラオスの黒米。ラオス特有のあのモチモチのもち米を家で食べられたらステキ!と思って買いました。(帰宅後に家でこのお米を炊きました。美味しかったです。)
強い日差しと高い湿度の中を歩き回った後に、スパでマッサージをするのも格別。市内には、いくつかの有名なチェーン店があるので、そのうちの一つで癒されてください!(Googleで検索したら、人気のスパがヒットします。)
夕食の後は、ナイト・マーケットへ。東南アジア特有のナイト・バイブ!
インドシナ半島に共通しているコトの一ひとつは、熱いストリート・フードとナイト・マーケット。ビエンチャンも例外ではありません。夕方になったら、お気に入りのレストランや屋台で夕食を食べた後、メコン川沿いにあるナイト・マーケットへ。
もし、屋台フードを求めて Rue Phai Namに行くなら、早い時間がおすすめ。仕事帰りの地元の人たちが人気の料理を注文して売り切れになる前に行くべし。地元の人たちに混じってラオスのストリート・フードに舌鼓を打ってください。
美味しい夕食でお腹を満たした後は、メコン川沿いのナイト・マーケットを散策。 Quai Fa Ngum Streetの近くからアクセスできます。
以上が、ビエンチャンを1日で楽しむ過ごし方です。この記事を読んでくださった方の、次のラオス旅行のプランニングの参考になったら嬉しいです!
ビエンチャンの見どころを1日で回るおすすめルート
午前(8-12時): ブッダ・パーク、タート・ルアン(Pha That Luang)、 アヌサーワリー・パトゥーサイ(凱旋門)
ランチ時間(12時-13時半):市内でランチ
午後の早い時間(13時半-16時):市内の2つの寺院を回る-ワット・シーサケット(Wat Si Saket)とワット・ホーパケオ(Wat Ho Phra Keo)
夕方(16時-19時):市内を散策がてら、ラオ・コーヒーのカフェに立ち寄ったり、お土産を買ったり、スパでリラックス
夜(19時-22時):夕食後、 ナンプーエリアのメコン川沿いにあるナイト・マーケットへ