ブロモ山は、インドネシア・東ジャワの活火山。地元のヒンドゥー教徒にとって聖なる山で、彼らの信仰の対象となっています。噴火口から巻きあがる噴煙と、周辺のクレーターに広がる雲海が幻想的で、自然好きな旅行者がたくさん訪れます。朝日と噴火口を見るにはそれぞれちょっとしたハイキングが必要で、それもあわせて自然を満喫できる場所です。
朝日に染まるブロモ山へのショート・ハイキング
日の出を見るには、明け方前に村からクレーターの外にあるプナンジャカン山などに移動して、日の出を待ちます。車を降りたところから日の出スポットまでは徒歩で約1時間。
太陽が地平線から顔を出した瞬間、噴煙と山肌が赤く染まります。少しずつ陽が昇り、少しずつ噴煙がかたちを変えて、景色が変わり続けます。静かなのにダイナミックで、幻想的。
クレーターの外に雲海が流れていきます。
陽がすっかり昇った後の景色。
ブロモ山の噴火口まで登る
外輪山の中にあるブロモ山へ。山に近づくと、「ゴォーーー」という絶え間ない地響きに囲まれます。外輪山の中は噴煙が立ち込めていて、遠くを見渡すことはできません。
ブロモ山の噴火口までの275段の階段を登っていくと、噴煙が徐々に眼下に移動して、外輪山の周辺まで見えるようになります。この外輪山の中には、ブロモ山だけではなく複数の山があって、その中でも高いものがバトッ山。
275段の階段の途中で見上げた噴火口。
山頂にたどり着くと、地響きの音はさらに大きくなり、眼下に噴火口が現れます。爆音と、勢いがある噴煙と、バックりと口を開けた崖で、立っている感覚がなくなっていきます。黄色いの部分は、硫黄が空気に触れて固まったもの。この圧倒的な景色を楽しんだ後は、下山して次の行き先へと向かいます。
アクセス:スラバヤからブロモ山の起点となる村まで車で4時間強。
過ごす時間:日の出を見て、その後にクレーターに行くだけなら半日。周辺でのハイキングなどを追加すると1日以上。
旅のキーワード:活火山、ショート・ハイキング、ユネスコ世界遺産