元生粋バックパッカーとして、バングラデシュのマーケット(市場)はいつか行きたい場所のひとつでした。そして、実際に期待を全く裏切らない最高の場所でした。
最高な市場には、必ずその土地の豊かな食生活を映す新鮮な食材が並んで、商人と買い手のエネルギーあふれるバイブがあふれています。どのバングラデシュの市場も、この2つの条件をばっちり満たしていました。マーケットにいる人たちは明るくて、旅行者の私にも商品をすすめてくれて、時にはタダでくれたり、「写真を撮ってくれ!」と自らポーズをとってくれました。
旅行中に立ち寄った市場の中で、特に楽しかったのは、ボグラの近くの卸市場、プティアの近くのバナナ・マーケットと、バリサルの水上マーケットでした。
生鮮食品の卸市場
市場の中で、「新鮮さ」が一番ものをいうのは魚市場。ボグラからディナジプールに向かう途中で立ち寄った生鮮食品の市場には、活きがいい魚が次から次へと運び込まれて、競りにかけられた瞬間に商人に引き取られていって、その勢いとスピードが圧巻でした。
この魚市場はとても大きくて、競りの様子や、市場の裏で競りに出す魚をじゃんじゃん準備している様子を見ているだけでとても楽しかったです。行く先々で、売り手の商人が立派な魚を誇らしげに見せてくれました。
夜明けの野菜市場
このボグラの生鮮食品の市場には、野菜市場もありました。朝早くから新鮮な野菜が大量に持ち込まれて、大きなシートに広げられて、買い手がその中から気に入ったものを手際よく選んで購入していました。
野菜が広げられて、サイズか質ごとに分類されて、購入されている様子。
バングラデシュの料理に欠かせない唐辛子(チリ)も、大量に売買されています。
プティアの近くのバナナ・マーケット
バングラデシュには、一種類の商品だけを扱うマーケットがちょいちょいありました。一例が、バナナ、グァバ、マンゴー。プティアの近くで立ち寄った、バナナだけを大量に扱うバナナの卸市場は圧巻でした。
その卸市場は、サッカーの競技場より大きいくらいで、その脇に、バナナを2m以上の高さに積んだトラックが次々と乗り付けていました。そして、トラックの荷台から次々とバナナが下ろされて、運び手が整然と卸市場のそれぞれの場所に担いでいきます。
この卸市場で働く人たちもとてもフレンドリーでした。「写真を撮ってくれ!」と何度となく声をかけてきて、商売アイテムのバナナをくれました。どのバナナも違う種類のようで、食べ比べをしてお腹がいっぱいになりました。
家畜の市場
日本では見る機会があまりないせいか、特に旅行先で行けると嬉しいのが家畜の市場。バングラデシュの代表的な家畜は、ヤギ、牛、鶏類。それらが一堂に会して売り買いされていました。
売り手と買い手のお腹を満たす「屋台」
喧騒あふれる市場のエネルギー源は「屋台」。どの市場にもたいてい屋台がありました。店先に魅力的に盛られた数々の料理から、おそらく常連客の商人が迷いなく選んで、イートイン・エリアで味わっていました。
スイーツ屋さんもあります。南アジアに来たら絶対に食したいのは、自家製のヨーグルト。写真中央に映っている、陶器に入っているのが自家製ヨーグルトです。
小さな村の食料品マーケット
田舎に行くと、商人が食料品マーケットで卸市場で選んできた品々を、消費者に届けています。バングラデシュの食卓に必要な食材が並びます。
喧騒でいっぱいの卸市場とはうって変わって、少しのんびりした雰囲気で、売り手が商品のアピールをしたり、買い手がバーゲンを試したりしていました。