【子どもと山歩き】山歩き好き、遺跡好き、古都好き。熊野古道は、私たちの憧れの旅行先でした。石畳は子どもには歩きにくいかも?と一抹の不安はありつつ、歩かなかったらその時にどうにかしようと心に決めて、初夏の山歩きの行き先にしました。
熊野古道・中辺路のごく一部、「発心門王子から熊野大宮大社までのルート(和歌山県)」は3分の1くらいが舗装道路で、残りが石畳や未舗装。ほぼ平坦で、子どもにも歩きやすいトレイルでした。大きめの石畳のところは、子どもが足元を選びながら進むので、いつもの山歩きより少しゆっくりのペースでした。
子どもと歩いた熊野古道:発心門王子から熊野大宮大社まで
歩いたルート:発心門王子→水呑王子→伏拝王子→三軒茶屋跡→祓殿王子→熊野大宮大社
所要時間:4時間20分。途中、休憩2回。
子どもの年齢:3歳3か月
この頃の子どもの歩くペース:大人の3分の1よりちょっと早いくらい。
子どもにとっての歩きやすさ:★★★★★
その日の子どもの乗り気度:★★★★☆
発心門王子から水呑王子までは、舗装道路の里山歩き
「発心門王子から熊野大宮大社までのルート」の登山口は発心門王子。熊野大宮大社の近くに車を停めて、バスに乗り、発心門バス停で降りて、公衆トイレで親子共にトイレをすませました。
バス停から熊野大宮大社を目指すなら、発心門王子は反対方向なのですが、熊野大宮大社の神域の入り口ということで、まずは発心門王子に足を運びました。静かで明るい場所に鳥居と社がありました。
発心門王子から水呑王子までは、民家や畑が続く舗装道路。やや下り坂が続きます。
うちの子は、土の道はずんずん歩くのに、舗装道路だとだらだら歩く時があります。この日もそうで、足取りがやや重め。男子の魔法の言葉「よーいどん!」を多用しながら強引に前に進ませます。
35分ほど歩いて、水呑王子に到着。脇にある小学校の旧校舎の横で一休み。
水呑王子から伏拝王子までは、ゆるやかな下り坂
水呑王子にある小学校の旧校舎の裏手からは登山道。石畳のパートもあって、ぐんと熊野古道の雰囲気に近づきました。
この日は快晴で、林の中に明るい日差しが差し込んで、とてもいい気持ち。子どもの足取りが軽くなって、ご機嫌で歩きます。
水吞王子から30分くらい歩くと、舗装道路に出ました。民家や畑の間を25-30分くらい歩いて、伏拝王子に到着。
伏拝王子にお参りをして、トイレをすませて、ランチ休憩。この日は息子の初めての3時間超えコースなので、しっかり休みました。伏拝王子の休憩所の前には、緑でいっぱいの裏山が広がっていて、その手前にお茶畑が広がっていて、いい景色でした。
伏拝王子から三軒茶屋跡までは、ザ・熊野古道な登山道
登山口から1時間以上歩いた後に、しっかり休むのが、息子の歩くモチベーションに吉とでるか凶とでるか、、、一気に疲れを感じて歩かなくなったら、その時は抱っこしようと覚悟をしていました。幸いなことに、まだまだ歩く気力は十分ありそう。すれ違う人と挨拶をすると、「頑張ってるねー」と褒めてもらえるのも、元気の源です。
伏拝王子からはまた登山道。ザ・熊野古道の雰囲気がますます濃くなって、熊野古道に憧れていた大人ふたりは、明るい林の中の散策を満喫しました。
20分ほど歩くと、三軒茶屋跡に着きました。ここは休憩なしで通り過ぎます。
三軒茶屋跡からは、ゆるやかな登り坂
三軒茶屋跡からは、今日のルートでおそらく初めての登り坂。登り坂といってもゆるやかで、歩きやすい足元でした。階段好きの息子の足どりは、まだまだしっかり。もう少し頑張ってー、と心の中で願いながら歩きます。
三軒茶屋跡から40分ほど歩くと「寄り道で展望台」の標識がありましたが、子どものエネルギーが切れるのは時間の問題な気がしたので、私たちは寄り道なしで進みます。この辺りからは、またゆるやかな下り坂になりました。
しばらく行くと舗装道路に出て、登山道は終わり。祓殿王子を通り過ぎて、熊野大宮大社の裏鳥居に到着!
「たくさん歩いたねー!」とねぎらいながら、熊野大宮大社でお参り。息子は相当疲れているはずでしたが、神社でお参りするのはまた違う雰囲気で気分転換になっているのか、大人と同じように「二礼二拍手一礼」をするのを楽しんでいるようでした。
本宮をあとにすると、旧社地の大斎原に日本一の高さといわれる大鳥居があります。そこをお参りするのもおすすめです。
3歳3ヶ月の息子と歩く「発心門王子から熊野大宮大社までのルート(和歌山県)」は4時間超えの山歩きでしたが、ほぼ下り坂で、段差が少なくて、子どもに歩きやすいトレイル。子どもとの山歩きにおすすめです。万が一、ベビーキャリーに乗せることになっても、大人にそんなに負担がかからないと思いました。