【子どもと山歩き】山歩き好き、遺跡好き、古都好き。熊野古道は、私たちの憧れの旅行先でした。特に、ザ・熊野古道な大門坂は、全長500mで大人の足で20分ほどなら、時間さえかければ子どもも一緒に歩けるだろうと思い、子どもが元気な朝一番の行き先に選びました。
熊野古道・大門坂は、美しい古道でした。杉並木沿いに続く、苔に覆われた美しい石畳。ひとつひとつの石のすべての面と角が丸みを帯びていて、数えきれない人が歩いたことを感じながら歩きました。
子どもにとっては難易度はそれほど高くないと思います。階段の段差は大きくありませんでした。石畳の石が大きめなので、石と石の間の隙間が子どもの足より大きく、子どもが足元を選びながら進みますが、いつもよりゆっくりのペースで、のんびり散策を楽しめます。
子どもと歩いた熊野古道:大門坂(往復)
歩いたルート:大門坂入口→多富気王子→那智山駐車場→同じ坂を下って大門坂入口へ
所要時間:1時間30分。途中、休憩2回。
子どもの年齢:3歳3か月
この頃の子どもの歩くペース:大人の3分の1より少し早いくらい。
子どもにとっての歩きやすさ:★★★☆☆(石畳での足の運び方に慣れるまではペースはゆっくりでした。)
その日の子どもの乗り気度:★★★★☆
大門坂入口から鳥居までは、舗装道路の里歩き
大門坂駐車場に車を停めて、公衆トイレで親子共にトイレをすませて、さぁ出発。大門坂入口までは、子どものペースで徒歩10分弱。
大門坂入口から鳥居までは、舗装道路の里歩きです。里歩きといっても、民家や畑の石積みが美しくて、すでに熊野古道の雰囲気がありました。
大門坂入口から鳥居までは、ゆっくり歩いて10分弱。鳥居の前で、水分補給とおやつでエネルギーチャージ。
夫婦杉を過ぎると、ザ・熊野古道。
鳥居を過ぎて、樹齢約800年という夫婦杉を過ぎると、足元が石畳になります。木々の葉を通って差し込むやわらかい日差しで、厳かな雰囲気でした。
大門坂の石畳の石は、すべての面と角が丸みを帯びています。数えきれない人がこの坂を歩いたことを感じながら歩きました。
階段の段差はそれほど大きくないので、大きめの石でできた石畳だと、子どもにとってはちょっとしたアスレチック。石と石の隙間が子どもの足よりも大きいので、子どもにとっては溝くらいに感じると思います。子どもは足元を選びながらゆっくり歩きました。
休憩の後は、一気に那智山駐車場へ
夫婦杉から3分の1くらいの地点で、大門坂は舗装道路に出あいます。そこで休憩。息子は、その時点で石畳を歩くのにすでに慣れたのか、休憩の後は一気に那智山駐車場まで歩きました。大門坂から休憩をいれて約50分。
大門坂の最後の方は、ずっと歩いていたい!と思うほど、美しい石畳と大きな杉が続く素晴らしい古道でした。
子どもの希望で、復路も歩く。
もともとは復路はバスに乗るつもりでした。
しかし、那智山駐車場付近でバスを待ちながら休憩をしていると、「もっと歩きたい!」と言い出す子ども。「ちゃんと歩ける!」と言うものの、万が一「抱っこ!」となった場合に、おんぶしながら石畳を歩くのはちょっと怖いなーと思いつつ、「歩ける!」と言う子どもを信じて、来た道を戻りました。
有言実行の息子。最後まで歩ききりました。復路にかかった時間は、5分の休憩をいれて40分でした。
熊野古道・大門坂は、とても素晴らしい古道でした。子どもとのんびり歩いながら、ザ・熊野古道の雰囲気をたっぷり味わうことができます。