旅行先では、自分の足で歩いてその場所のバイブを感じるのが好きです。新疆ウイグル自治区への旅行中も、たくさん歩きました。
市場(バザール)、ウイグル族の人たちが住む旧市街、遺跡、そして公安が完璧にきれいな列のまま行進してパトロールする街、漢民族が住む地域や繁華街。
ウイグルで不思議だったのは、大通りを歩いていても、見た目で明らかに旅行者な私の存在に誰も気づかないそぶりをすること。でも、旧市街や路地に足を踏み入れると、とたんに地元の人たちの視線を浴びて、子どもたちが一斉に駆け寄ってきました。
特に子どもは、私の肩にぶら下がっている一眼レフカメラを見ると、目を輝かせて「撮って!撮って!」とボーズをとってくれました。大人も、愛想はよくないけれど、露店に並んだ品物を眺める私に対して特に嫌な顔をしないし、写真を撮っていいよと目線で合図をしてくれる人もいました。
ウイグルでは、男性は襟付きのシャツにムスリムの帽子をかぶり、女性は色鮮やかな伝統的な模様の服に、美しいスカーフをしています。子どもたちも伝統的な装いをしていて、元気いっぱい、好奇心いっぱいで、お行儀が良くて、ちょっとシャイ。旧市街では、たくさん写真を撮らせてくれました。
この記事では、ウイグルで出会った人たちの写真を紹介します。
好奇心いっぱいの子どもたち
世界中どこでも、子どもたちが旅行者に対して好奇心を隠すことはありません。
ウイグルの子どもたちも旅行者に興味津々で、元気で、とっても可愛い。路地に入ると、子どもたちに囲まれていろんな質問をされました。何を聞かれているかは分かりませんが、大抵、勇気がある子が私の一眼レフカメラを指さして何かを言うと、他の子たちも一緒に私の前でポーズをとって、私がカメラを構えてカメラのシャッターの音をさせると大歓声、というのがパターンでした。
市場のポートレート
市場(バザール)の屋台のオーナーたちも、意外と快く写真を撮らせてくれました。屋台をのぞき込む私の肩にカメラがぶら下がっているのを見ると、目で合図してポーズをとってくれるオーナーもいました。
こちらの屋台では蒸したカボチャを売っていました。甘くて瑞々しいカボチャが茹で上がるたびに、一気に売り切れになります。私もここでカボチャを一切れいただいた後、オーナーにカメラを向けるとポーズをとってくれました。
自ら私に写真を撮って!と言ったオーナーが、友達にからかわれて照れているところ。
ラグメンのお店のお兄さんが、麺の手打ちを披露してくれました。
お父さんがお客さん対応をしている間、ロバの手綱をしっかり握っている男の子。カメラを向けると、手綱を握りなおしてポーズをとってくれました。
シルクロードの雰囲気が残るポプラ並木
郊外に行くと、ポプラ並木が続く田園風景が広がっていました。のんびり歩いていると、ロバを引くおじさんが「乗っていく?」とジェスチャーで話しかけてくれました。
地元のモスクの前でおしゃべりするジェントルマンたち。
新疆ウイグル自治区での旅行中、リラックスした表情の地元の人たちに会うなら、ぜひウイグルの人たちが住む居住区に足を運んでください。