私たちは生粋のマーケット好き。市場(いちば)の眺め、客引きの声と買い手の声、知ってるにおい、知らないにおい、全てにワクワクします。今まで行った世界の市場で、つまらない市場というのは存在しないけれど、ウズベキスタンの市場は格別に楽しい場所でした。市場に溢れるバイブが底抜けに明るい。新鮮な野菜と果物、しっかりした赤身の肉、国産の蜂蜜やスパイスやドライフルーツ。ローカル料理の質の高さに納得です。特に楽しかった市場は、ブハラ、タシュケント、ヌクスの町でした。これらの町を訪れる時は、ぜひマーケットに立ち寄ってみてください。
肉、肉、肉!そしてチーズ!
ウズベキスタンの市場では、2つの肉が目につきます。一つ目は、ラム肉。代表的なウズベキスタン料理、プロフやシャシリクに欠かせないお肉です。ラム肉の横には大抵、ラムの脂がどてん!と置いてあります。プロフのたまらない旨味はこれなんだーと思うと、お腹の肉が気になってきます。
もう一つの目にとまる肉は、馬肉。日本でもたまに食べますが、ヨーロッパ系の友人には「馬を食べるなんて酷い!」と罵られますが、馬と共に暮らしてきた中央アジアの人々にとって、それは食生活でも同じなんだと思います。日本では馬肉は刺身で食べますが、こちらでは煮込み料理やソーセージにするのが主流。
肉屋の男性陣は明るくて陽気。どこのマーケットでも、肉屋のお兄さんがどうでもいいことやセクハラじみた発言で話しかけてきました。そんな彼らに「写真撮ってよ!」と言われてカメラを向けると、とたんにクールでセクシーな表情に!む、憎めない。
中央アジアの市場に必ずあるこれは、ドライチーズ。リビングに必ず置いてあるスナックなんだそうです。これがものすごーーく固くてしょっぱい。私はこのビー玉サイズの一個すら完食出来ませんでした。
カラフルな野菜・果物エリア
野菜と果物エリアはカラフル。人参ひとつとっても見慣れたオレンジ色のものから黄色いものまで!
青野菜は特に種類が豊富。ウズベキスタンでは、ディルがメインのサラダで、たいていの食事にディルが添えられます。旅行中は、生まれてから今までに食べた量以上のディルを食べたと思います。
第2次世界大戦中に、韓国人がこの地域に移住してきた(させられた)という歴史的事実を反映しているのが、キムチや漬物のエリア。
中央アジアはナン天国!
ナンは、お米と並んでこの地域の主食。各街で雇ったガイドさんは皆、ナンがどれだけ人々の生活に根付いているのか、食事やマナー、カルチャー、地理などあらゆる観点から教えてくれました。マーケットには色んな種類のナンが売られています。地方によって見た目と食感が全然違います。サマルカンドのナンは特に有名で、想像を超えるほどずっしりと重くて表面にツヤがあります。
ナンを焼いているところ。いい匂いがします。
パンもたくさん売られています。
乾物などの保存食
ドライフルーツのエリアも面白くて美しい、そしてびっくりするほど安い!旅行の間、マーケットで買うナッツやドライフルーツが私たちのおやつでした。
特に美味しかったのが、杏の種。
もう一つ、何度も買ってしまったのが、蜂蜜。普段食べている蜂蜜と全然味が違う!クセが全くなくて、まろやか。味見させてもらうたびに買っていたら、旅行の終わりには全部で2キロになってました。
最後にスパイスのエリア。こちらは、ドライフラワーのお茶。その下は、ミネラル豊富だという石。私の聞いた英語が間違ってなければ、ミネラルが必要な妊婦さんが舐めるのだそうです。
最後に、生活雑貨が売られるエリアにあったもの。赤ちゃんのベッド。穴の下にバケツを置いて、うんちとおしっこを回収するんだそうです。
で、こちらも乳幼児の大と小を回収するアイテムだそうです。ガイドさんが何度説明してくれても、正直どう機能するのかがイマイチ想像できず、、、。でも、こういうローカルなモノに出会えるのが、マーケット歩きの醍醐味です!