【子どもと散策】北海道知床で過ごす夏休み。出発前から一番楽しみにしていたのが「知床五湖遊歩道 大コース」。リッチな原生林、美しい湖と湖に映る連山、野生の鹿や大きな鳥 ― 子どもも大人も楽しめる遊歩道でした。足元は2歳7ヵ月の息子にも歩けるくらいきれいに整備されていました。子連れ山歩きにおすすめの遊歩道です。
子どもと歩いた「知床五湖遊歩道 大コース」
歩いたルート:知床五湖遊歩道 大コース
所要時間:2時間
子どもの年齢:2歳7ヵ月
この頃の子どもの歩くペース:大人の3分の1
子どもが歩いた距離:全遊歩道の3分の2(高架木道含む)
子どもにとっての歩きやすさ:★★★★★
その日の子どもの乗り気度:★★★☆☆
知床五湖フィールドハウスからスタート
ヒグマや野生の動物が生息する原生林を歩くすべての人に必須の、ヒグマ対策のレクチャー動画を見てから出発。2歳7ヵ月の息子にも、森にいるヒグマは絵本の「くまさん」とはちょっと違うんだぞ、ということが伝わったようで、息子はちょっとかための表情。彼のトレッキングへの乗り気度がやや低下したのが明らかでしたが、こんな時に親にできることは「しゅっぱーつ!」と楽しそうに歩きだすこと。
遊歩道には木の間からやわらかい日差しが差し込んで、足元はよく整備されていました。大小の石や木の根、丸太の階段はあるものの、子どもなりに足元を選びながらゆっくり歩きます。
知床五湖遊歩道 大コースでは、五湖、四湖、三湖、二湖、一湖の順に湖を通過します。どの湖も、静かな湖面が青空と知床連山をくっきりと映していて美しかったです。
美しい原生林が続くトレイル
大人の足で90分の遊歩道。途中でベビーキャリーにのせることは想定済みでしたが、子どもにはちょっと迫力があったヒグマ対策のレクチャーのせいか、わりと早い段階で「おんぶ!」。四湖と三湖の間くらいから、二湖を過ぎるくらいまで、ベビーキャリーでした。
子どもがベビーキャリーに乗った時は、思う存分、大人のペースで歩きます。大地が低い丈のササに覆われている景色が、私たちには珍しくて、それを堪能しました。
二湖のあたりで、野生の鹿や大きな鳥が湖にいて、「鹿さんがもぐもぐしてるねー」「わー大きい鳥さん!」なんて一緒に見ていたら、「おりたい!」とのことで、ベビーキャリーから降りて歩きだしました。
ベビーキャリーに乗っている間、だいぶエネルギーをため込んだのか、そこからはずんずん歩きました。そして、一湖の湖畔展望台に到着。他の湖とは違って、湖面をスイレンが覆っていて、その日はいくつか花が咲いていました。
高架木道を通って、知床五湖フィールドハウスへ
一湖の後は、800mの高架木道を歩いて、知床五湖フィールドハウスへ。
それまでの景色とはうって変わって、視界が開けた草原(正確にはササ原)。うちの子だけかもしれませんが、子どもは広いところに出るといきなり走り出します。たくさん追いかけっこをしました。
そして知床五湖フィールドハウスに戻って、おむつを替えたらすぐにお昼寝モード。帰りの車ではぐっすりでした。
大人はいろんな景色を楽しめて、足元は子どもにもやさしい、とても美しくて歩きやすくておすすめの遊歩道でした。