プティアは、ランジャヒの東約25㎞にある、小ぢんまりした美しいヒンドゥー寺院群が残る小さな村。今思うと、バングラデシュ旅行中に「もっと時間を過ごせばよかった」と思うほど素敵な場所でした。

プティアの中心には小さな池があって、池を囲むようにして寺院やラジハリという領主の館などが残っていて、主な見どころのすべては歩いて回ることができます。
本当に小さな村で、派手さはありません。でも、どの寺院にも日常の祈りのサインがあって、これらの寺院が過去のモノではなくて、今も地元の人が祈りの場として手をかけていることが感じられました。

大ゴヴィンダ寺院 ー フォルムと壁画が美しいラトナ・スタイルの寺院
この村を訪れたかった一番の理由は、大ゴヴィンダ寺院。1823年から1895年にかけて建造されたそうです。
パンチャラトナ型という建築様式で、上部には5つの尖塔があります。軒や屋根が丸みがかっているので、全体のフォルムが丸みを帯びて見えるのが特徴的でした。壁面を覆う赤いテラコッタと、木々の濃い緑のコントラストがとても美しかったです。


すべての面の外壁には、ヒンドゥー神話を描いたレリーフがぎっしり。


大ゴヴィンダ寺院の隣には、小アニク寺院と小シヴァ寺院 があります。ガイドさんが教えてくれなければ見落としそうなくらい小さくて、静かな庭の中にひっそりと建っています。その「ひっそり建っている」理由がこの建物の目的だそうで、ヨガ(瞑想)をする場所だったのでそうです。
小さな寺院ですが、外壁をぎっしりと埋める細かいリリーフがとても美しかったです。


池の南西にある、小さな2つの寺院
小アニク寺院と小シヴァ寺院 を見た後には、街の中心にある池に戻って、それから池の南西へ。そこには、物語にでてきそうな可愛らしいフォルムの2つの寺院が並んでいます。アニク寺院と小ゴヴィンダ寺院です。

アニク寺院は、ゆるやかなカーブの3つの屋根がつながった赤茶色の寺院。バングラデシュでしか見られない特徴的な建築様式なのだそうです。
敷地内の手前にある小ゴヴィンダ寺院は、エク・バングラ様式で、一つだけの尖塔をもつ寺院。こちらには毎日地元の人が訪れてお祈りをしているようでした。


村の入り口に位置する、シヴァ寺院
村の入り口で目を引くのは、パンチャ・ラトナ寺院 (Bhubaneshwar Shiva Temple)で、バングラデシュで最大級のシヴァ寺院。白くて高い基礎の上に、5つの塔が配置されています。プティアの他の寺院と違って、この寺院は石と木とテラコッタを組み合わせてつくられています。

大きくて壮大な外観なのですが、丸みがかった塔のせいか典型的なシヴァ寺院よりもエレガントに見えました。

大ゴヴィンダ寺院とパンチャ・ラトナ寺院の間には、ローカルの市場と近代的な建物がいくつかあって、その辺りは地元の人でにぎわっていました。特に市場は日常生活の匂いでいっぱい。お店の人は躊躇なく果物や野菜をおすすめしてくれました。

プティアは小さい村で、立ち寄る旅行者は多くはないそうです。私が訪れた日には、私が唯一の海外からの旅行者のようでした。ですが、ここでしか見られないタイプの美しいヒンドゥー寺院群を、のんびり静かに歩いて回れます。
ランジャヒからクルナ(またはその反対)の移動の途中に、ぜひ立ち寄ることをおすすめします。
アクセス:ラジシャヒから車で15-30分
過ごす時間:1-2時間
旅のキーワード:ヒンドゥー寺院