今の我が子が無理なく歩けるのは、大人の足で「徒歩1時間」のトレイル。そういうトレイルはレアなので、見つけたら、だいたい速攻で次の行き先に決まります。山形の宝珠山立石寺『山寺』もそんな風にして選ばれた旅行先でした。
大人の足で「徒歩1時間」というものの、麓から奥の院までは1,015段の石段。ということに、前日に気がついて、ちょっと焦りましたが、石段は子どもの足にちょうど良い高さで、ご機嫌でずんずん登りました。
子どもと歩いた宝珠山立石寺『山寺』
歩いたルート:登山口→山門→奥の院→五大堂→登山口
所要時間:登山口から往復2時間。途中、休憩2回、ほぼすべてのお寺に立ち寄ってお参り。
子どもの年齢:3歳8か月
この頃の子どもの歩くペース:大人の3分の1
子どもが歩いた距離:往復すべて
子どもにとっての歩きやすさ:★★★★☆(階段に慣れている子の場合)
その日の子どもの乗り気度:★★★★★
登山口からせみ塚までは、なだらかな参道
ガイドマップ通りに、登山口から出発。根本中堂から山門までは平坦な参道。山門を過ぎると、古い石畳の参道が続きます。石畳の石には尖ったところがなくて、何百年もの間に多くの人が歩いたことを感じられます。
杉並木から緑色の日差しが差し込んで、明るくて気持ちいい参道でした。
姥堂あたりから階段が多くなりますが、一段一段はそれほど高くなく、子どもは難なく登りました。松尾芭蕉が『閑さや岩にしみ入る蝉の声』という句をしたため短冊を埋めたといわれるせみ塚で一休み。
せみ塚から奥の院までは、階段続きの参道
せみ塚からは、ほぼ階段の参道。引き続き、階段は子どもの足に無理のない高さで、杉並木から差し込む柔らかい日差しのおかげで、ご機嫌で歩きます。
仁王門を過ぎると、視界が開けて、周りの山の木々が少し色づき始めているのが見えます。赤や黄色に染まる山間を眺めていたら、子どもがカモシカを発見!
途中、いくつかの院で手をあわせて、奥の院に向かいます。奥の院の手前は急な階段が続いていました。
ところで、うちの子の最近の流行りの歌は、園で歌っている「まっかな秋♪」。子どもが歌っているのを聞いて、親の私もメロディと歌詞を思い出して、一緒に繰り返し歌いながら歩きました。
そして、奥の院に到着!
奥の院から五大堂までは、平坦な参道
奥の院で手をあわせた後、開山堂と納経堂を過ぎて、五大堂へ。
五大堂からは、山寺とその一帯の渓谷を見渡せます。山の木々が色づき始めていて、素晴らしい景色でした。
五大堂に立ち寄ったあとは、そのまま帰路につきました。仁王門を過ぎてせみ塚のあたりで、往路と復路が分かれる箇所がありますが、その復路は丸木階段です。小さい子どもには少し歩きにくそうでしたが、ゆっくり足元を選びながら歩きました。
姥堂の手前で往路と合流。その後は、山門までゆるやかな下り参道です。うちの子は山門まで元気に歩ききりました。途中でおんぶするのを覚悟していましたが、木々の間から差し込む柔らかい日差しのおかげで元気が続いて、楽しい山歩きになりました。