西オーストラリアの州都パースは、オーストラリアの中でも、一年を通じて最も穏やかで過ごしやすい気候の街と言われています。市内は小ぢんまりしていながら多くの見所があって、緑がいっぱいの川沿いや公園をぶらぶらするだけで気持ちいい街。さらに少し足をのばせば、日帰りで行ける場所がたくさん。この記事では、私がパースから日帰りで行ったおすすめの4つの場所を紹介します。
1.フリーマントル: コロニアルな可愛い街並みの街
フリーマントルは、パース市内から約20kmの、電車で40分の港町。美しい海に囲まれた、良く保存されたコロニアルな建物が並ぶ街です。「19世紀の面影が残る港町」として、映画撮影でよく使われるそうです。
かわいい建物をながめながら散歩したり、おしゃれなカフェやマイクロ・ブリューワリーでのんびりしたり、マーケットで地元の雑貨や青果物を物色すれば、あっという間に1日が過ぎます。
街の真ん中のフリーマントル・タウンホールは、街の真ん中に位置するビクトリア様式の建物。19世紀の建築様式を残していて、今でも結婚式やコンサートが催されるそうです。
もう一つのフリーマントルの見所は、土・日に開催される「フリーマントル・マーケット」。1830年代の建物が今も利用されていて、雰囲気満点。日用品や青果物を買い出しする地元の人や、おしゃれな雑貨やお土産を求める観光客でにぎわいます。マーケットの前で週末に繰り広げられる大道芸のレベルはなかなかのもの。1日中、道行く人の歓声を浴びています。
2.ロットネスト島で、手つかずの美しい海を堪能
ロットネスト島は、パースから日帰りで行ける美しい海に囲まれた小さな島。青い海、白いビーチ、サンゴ礁が続く海岸、ピンク色の塩湖、そしてピカチューのモデルといわれる可愛いクウォッカに出会えます!
ロットネスト島に行く人の多くは、コテージを借りてビーチでのんびりしたりシュノーケリングして数日を過ごすそうです。私は日帰りだったので、チャリを借りて島の海岸沿いをぐるっとサイクリング。サイクリング用の道はよく整備されていて、とても走りやすかったです。
特に美しかったのは、島の内部にある塩湖。澄んだ水は、光の当たる角度によってピンク色やオレンジ色に見えました。
サイクリング中には、ピカチューのモデル、クウォッカをあちこちで見かけました。茂みがあって、コロコロした小さいうんちが広がっていたら、クウォッカがいるサイン。この可愛らしい姿勢と瞳!
3.ピナクルズ – 奇岩群が広がる砂漠
ピナクルズは、西オーストラリアのインド洋に面したナンバン国立公園内にある奇岩群。黄色い砂漠の中ににょきにょきと生えているように見える岩の光景で知られています。この岩は石灰岩でできていて、その正体は太古にこの土地が海底だった頃に堆積した貝殻だそうです。この不思議な光景を見るために1日かける価値ありです。
国立公園内は車道が整備されていて、車で周ることもこともできますが、おすすめは徒歩で散策すること。それぞれのエリアで岩の形が少しずつ違います。木のようにすらりとした岩が多い場所もあれば、ずんぐりとした岩が多い場所、岩の表面がなめらかな場所も荒い場所もありました。
4.もう一つの奇岩家資金スポット、ウェーブロック
ウェーブロックは、波の形をした奇岩。西オーストラリアの見どころの一つに必ず挙げられる観光地です。高さ15mで長さ約110m。波のような形は、雨や風に浸食された結果。岩を彩る茶色と灰色は、藻とそれに繁殖する菌に由来するそうです。この硬い岩がこの波の形と模様になるのに何百万年の月日がかかるそうです。
パースからウェーブロックまでの景色も素晴らしかったです。
バス・ドライバーによると、この地域はもともと海底にあったため地表の塩分の濃度が高いとのこと。一見すると枯れ果てた大地のようなのですが、目をこらすと様々な植生があることに気づきます。
日帰りトリップの合間に、ぜひパース市内の散策も。
前述のパースからの4つの日帰りトリップの合間に、パース市内をぜひ散策してみてください。おすすめは、夜明けのスワン河沿いの散策です。
市内にはゴシック系の建築の教会があちこちにあります。ステンドガラスから差し込む光がきれいで、椅子に座ってなんとなく眺めていたら30分くらい経っていました。
ビジネス街の散策もおすすめ。現代的なビルの合間にコロニアルな建物が残っていて、妙にしっくりしてました。